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3.出発そして結団式
2005年1月13日午前11時30分、成田空港に今次マレーシア植林活動のメンバー、総勢41名(事務局4名を含む)が結集した。予想通り私が一番年配の様である。皆な若い。会ったばかりだというのに、もう旧知の間柄の様に親しげに話し合っている。そんな若者たちを見ながら、私はかなり緊張していたようだ。何しろ航空券だけ受け取って、搭乗手続きをすっかり忘れてしまっていたくらいだから・・・。
H団長がにこにこと挨拶して、一同マレーシア航空MH081便に乗り込んだ。13時30分、飛行機は成田を飛び立ち現地時間の18時33分ボルネオ島のマレーシア・コタキナバル空港に着陸した。6時間5分の飛行時間、現地の気温は28度、美人の客室乗務員に小さく手を振り機外に出た途端に、手に持っていた眼鏡ケースがじっとりと汗ばむ程の湿気だった。
一同バスに乗り宿泊先のシャングリラ・タンジュンアルへ。立派なリゾートホテルである。直ぐに庭園の大テントの下で結団式が始まった。我々第二班はまとまって1つの丸テーブルに着く。「あれ!? 9人なのに椅子が1つ足りない」すぐ今回3回目というGさんが気を利かし、「あのぉ〜G・Jです」と真っ先に自己紹介して、さっと別のテーブルに移ってくれた。第二班班長のTさんから順に自己紹介が始まった。二番目が私、そして女性参加者のH・Yさん、H・Mさん、Kさん、T君、Aさん、O君、確かこんな順番で自己紹介が続いたと思う。驚いたことに、この中でリピーターの参加者が5人も居たことである。なる程、成田から一気に盛り上がっていた訳だと合点が出来た。
さて、ここで私は自己紹介で次の様な事を言った。「自分はこの植林活動にいくつかの目的を持って参加しました。しかし今、それをここで説明しないことにします。何故なら、最初にそれを言ってしまうとホラを吹くようにも聞こえてしまって、ちょっと困るからです。最終日の解団式の時にどうだったかを報告します。」逃げたのである。曖昧にすることで重荷を背負っていたくなかったせいもある。自分の気持ちを正確に説明しきれるかなぁ? という不安もあった。いつの間にかGさんが我々のテーブルに戻って来ていて「じゃあ、関さんが最後に発表する時に皆で当てっこしよう。当てたら関さんどうする?」と聞くので、思わず「よし!じゃあ何かプレゼントでも出そう!」と言ってしまった。これが私の第二班にした約束である。
さらに、前段の<参加の決意>に書いた目的の他に、もう一つ目的があった。熱帯林という日本にない森林の姿を見てみたかった。熱帯林にはどんな木が茂り、どんな生き物がいて、どんな花が咲いているのだろうか?それは日本の山と比べてどの様に違うのだろうか?郷里、越後の山で遊び、丹沢の森を歩き回っていた私には尽きない興味だった。
<植林ボランティアの概要>に続く