マレーシア植林紀行
〜フタバガキを植える人達へのエール〜

6.いざ出陣 −植林作業第1日目ー

2005114日、ホテルの部屋で作業着に着替える。ナイロン地の作業ズボンに登山で着るダクロンの長袖シャツ、首にタオルを巻く。帽子、イボ付き軍手、靴はスニーカーを履いたがこれは現地でゴム長靴に履き替える予定である。高級リゾートホテル、シャングリラ・タンジュンアルの中をゴム長で歩く勇気が無かったからだ。そして山用のリュックサックを背負ってロビーに行く。午前8時集合。全員思い思いの作業着姿なのだが・・・「おお! 先を越されたぁ〜!」 既にゴム長スタイルが二人、同じ班のAさんはブルーの繋ぎ服の袖を凛々しく捲り上げて、まるでこれから村の共同普請にでも出かける風である。4班のS君もジャージのトレーナーにゴム長姿。若くてカッコイイのだ。岩手のSDさんはタオルで鉢巻をして満々の闘志が漲っている。

810分、ホテル出発。バスの中でH団長が今日のスケジュールを説明し、一人ひとりにビニール袋に入った植林グッズを配る。SAFODAとF会社のロゴが並んで入った帽子とタオル、手袋、ビニールの雨合羽が揃った4点セットである。

 国道を左に折れて少し入ると赤土の道になる。。バスは大きくバウンドしながら緩い坂道を10分程走り、ちょっとした広場で止まった。エコフォレストパークの看板があり現地の責任者らしい人が数人待っていた。この人達の先導でバスは再び出発。左右上下にバウンドしながら土埃を上げてまた数分、赤土の駐車場に到着した。ここからまた5分ほど歩くと大きな白いテントの張ってある場所に着いた。ここがベースキャンプである。明日はこの場所でセレモニーをやるという。テントの脇には大きな水タンク。飲み水ではなく手洗い用である。その向こうに簡易トイレ。LELAKI(男性用)のシールが張ってあるトイレが2つ、WANITA(女性用)のシールが1つ、合計3個である。(これは翌日から男女各1個のシールに変更された。考えてみれば男のトイレはそこいら中いたるところに・・・どうせここは水も肥料も不足なんだし・・・)

(写真左:思い思いの作業着姿でバスを降りる。初日でみんな気合が入っている)

<シュプレッヒコール>に続く